シンガポールに技術支援拠点「Kuraray Asia Pacific テクニカルセンター」を開設

03.09.2025

~成長著しいアジア市場における顧客価値創造の拠点として始動~

テクニカルセンターが所在する研究開発施設「The Galen」外観
テクニカルセンターが所在する研究開発施設「The Galen」外観

株式会社クラレ


 株式会社クラレ(本社:東京都千代田区、社長:川原 仁)のシンガポール現地法人、Kuraray Asia Pacific Pte. Ltd.(本社:シンガポール・ジュロン島、社長:日笠 慎太郎)は、アジア市場を対象とする技術支援拠点「Kuraray Asia Pacific テクニカルセンター」をシンガポール・サイエンスパーク内に開設しました。

 本センターは、アジア市場で需要が拡大する、ポバール樹脂、EVOH樹脂〈エバール®〉、活性炭を対象とした技術支援拠点です。材料の評価・解析・応用技術の検討に必要な機器を備えており、迅速かつ専門的に地域顧客のニーズに応じたソリューションを提供します。さらに、製品の実演や顧客との共同開発を通じて、新たな価値を創出するオープンイノベーションの場としても機能します。

 また、先進的な研究開発施設が集まるサイエンスパークという立地を生かし、多くの人・企業とコラボレーションすることで市場開発の加速とグローバル人材の獲得を図ります。

 9月1日には本センターで開所式を開催し、シンガポール経済開発庁(EDB)Executive Vice PresidentのLim Wey-Len氏より、「クラレをはじめとする企業が、シンガポールのイノベーション・エコシステム、人材、地理的優位性を生かし、持続可能なソリューションを拡大していくことを歓迎します」との声が寄せられました。また、当社取締役常務執行役員・ビニルアセテート樹脂カンパニー長の渡邊知行は、「お客様との共創展開(co-creation)の場を提供し、域内市場の加速的発展につなげたい」と意気込みを述べました。

 

当社グループは、本センターを通じて、顧客の課題解決と新市場・新用途の開拓を推進し、アジア市場でのさらなる事業拡大とプレゼンスの向上を目指してまいります。


[ご参考]

Kuraray Asia Pacific テクニカルセンター概要
拠点名称:Kuraray Asia Pacific Technical Center
所在地:61 Science Park Road, #03/16-18 The Galen, 117525 Singapore
センター長:北村 昌宏
活動内容:技術サービスおよび市場開発活動を通じた顧客価値の創造
開設時期:2025年9月1日

Kuraray Asia Pacific Pte. Ltd. 会社概要
会社名称:Kuraray Asia Pacific Pte. Ltd.
本社所在地:10 Sakra Ave., Singapore 627887
代表者:日笠 慎太郎
事業内容:ポバール樹脂の製造・販売
資本金:149,775 USD(クラレ100%出資)
設立時期:2008年7月1日(前身は1996年設立のPOVAL ASIA PTE LTD)

Calgon Carbon Corporation 会社概要
会社名称:Calgon Carbon Corporation
本社所在地:米国ペンシルベニア州ピッツバーグ
代表者:Stevan R. Schott (President and CEO)
事業内容:活性炭および水処理機器の製造・販売
資本金:618,000 USD(クラレホールディングス USA100%出資)
設立時期:1942年


開所式の様子
開所式の様子
取締役常務執行役員 渡邊知行
取締役常務執行役員 渡邊知行