〈クラレポバール®〉 用途 塩化ビニル樹脂(PVC)

〈クラレポバール®〉

塩化ビニル樹脂 (PVC)

クラレは、懸濁分散剤用ポリビニルアルコール(PVAまたはPVOH)の開発を行っており、PVC懸濁重合用分散剤に関しては非常に長い歴史を持っています。本用途では、PVOHがPVC懸濁重合において保護コロイドとして作用します。すなわち、水中で塩化ビニルモノマーをPVOHと共に撹拌することでそれらを水中に懸濁させ、その安定性を確保しながら重合を行います。ここで、生成するPVCの基礎物性(粒子径・形状・嵩比重)は、重合中におけるPVC粒子の形成過程に大きく関係しています。
クラレの一次分散剤および二次分散剤を使用すれば、PVC粒子の形成過程を正確にコントロールすることでき、その結果、PVCの構造やモルフォロジーを高精度で制御することが出来ます。

塩ビ懸濁重合用分散剤としての〈クラレポバール®〉

さらに、クラレの分散剤を適切に選定して組み合わせることで界面活性能を最適化することが可能となり、PVC樹脂の用途に合致する様々なモルフォロジーやK値を有する樹脂の製造を可能にします。

L-series

クラレポバールTMの一次分散剤(Lシリーズ)を使用すれば、PVC樹脂の粒度分布を正確に制御することが可能となります。
粗粒なPVCはフィッシュアイの発生やPVC中に残存する塩ビモノマーの除去が困難になるなど問題があるため、PVCの粒子径は均一であることが求められています。

PVC粒子は可塑剤や様々な添加剤(潤滑剤や安定剤など)を吸収することが求められるため、可塑剤吸収性(CPA)として測定されるPVC粒子の多孔性を適度に制御する必要があります。

PVC粒子の多孔性は、塩ビモノマー液滴内での微細構造の生成と成長が相互にかかわり合いながら粒子を形成していく複雑な過程を経て形成されます。これは塩ビモノマーとPVCに特有の性質によるものです。

Kuraray Poval™ L

LM-series

クラレの二次分散剤(LMシリーズ)は、PVC樹脂の構造・形状(例えば、多孔性、嵩比重BD、粒子形状、粒子径)の最適化に大きな役割を果たします。これらの因子は、PVC樹脂の加工特性(PVC原料のチャージ量、高速ミキサーでのサイクルタイム、吐出率、モーターのトルク、押出機でのゲル形成度)に大きく影響を及ぼします。
クラレの二次分散剤(LMシリーズ)は冷水自己分散性能を有する固体粉末であり、濃度 2%‐7%の分散液として反応器に直接投入することが可能です。

Kuraray Poval™ LM

汎用性

クラレの様々な一次分散剤と二次分散剤により、お客様(PVC製造メーカー)は、最終用途での要求に合わせてモルフォロジーやK値が異なる様々な種類のPVCを生産することが可能になります。クラレの分散剤開発の歴史の中で培われた専門知識をもとに、我々は硬質処方・軟質処方・低K値処方などでお客様をサポートすることが可能です。
硬質処方はパイプ、水道管、シート、窓枠などに使われ、軟質処方は軟質シート、フローリング、壁紙、ケーブルカバー、ホース、チューブ、医療品などに用いられます。低K値処方は、射出成型、導管継手、電気プラグなどに使われます。さらには、ボトルや容器類のブロー成型にも使われています。

Kuraray Poval™ K

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