繊維加工

クラレポバール / エルバノールは繊維用途において紡績糸・フィラメント糸の経糸糊付剤として使用されています。優れた造膜性を有しており、高い耐磨耗性が得られます。また、繊維の硬仕上剤等の産業資材用途にも多く使用されています。
製織性
クラレポバール / エルバノールを用いることで、製織時の経糸切れや緯糸止まりを防ぐことができます。特に紡績糸の経糸の強度 / 平滑性 / 弾性を改善し、毛羽を防ぐことが出来ます。クラレポバール / エルバノールは澱粉と比較して皮膜物性が優れており、より毛羽の発生を防ぎます。クラレポバール / エルバノールを澱粉の代わりに使用することで、開口性が改善され、製織時の横糸止まりが減少し、生産効率化に繫がります。よってクラレポバール / エルバノールを用いることで、より難易度の高い織物を製織することが可能になります。
優れた造膜性
クラレポバール / エルバノールは高い接着性、皮膜強度を有しているため、経糸の物性を改善できます。よって澱粉の代わりにクラレポバール / エルバノールを使用することで、添加量を低減することが可能になります。
エルバノール 変性銘柄の回収システム(環境対応)
エルバノール 変性銘柄は化学的に非常に安定しており、アルカリ条件下での再けん化、及びサイジング溶液を回収する際にかかる熱や圧力による物性変化が起こりません。エルバノール変性銘柄を用いることで糊抜工程も容易になり、水酸化ナトリウムが糊抜助剤として使用されても再利用が可能です。
クラレポバール / エルバノール変性銘柄は活性汚泥の排水処理システムで生分解します。
エルバノール 変性銘柄は、限外ろ過装置を用いることで、容易に回収・再利用することが可能です。また回収したサイジング溶液の高濃度化も可能なため、回収したサイジング溶液の物流費の削減や濃度調整が可能です。